


<概要>
朝鮮初期の文臣であるハン・サンギョン(韓尙敬/1360-1425)の影幀。
本貫は清州、号は信斉。戶部尙書の韓公義の孫で、判厚德府事の韓脩の息子。諡号は文簡。
高麗末の1382年(禑王8年)に文科に合格し、朝鮮建国直後の1392年にはイ・ソンゲを推戴した功により翊戴開國功臣3等に昇進し、瑞原君に命じられた。中枢院都承旨や京畿左道観察使などを経て、第3代太宗のときに吏曹判書に昇格。
その後も西院府院君、右議政、領議政に昇進していった。文章に長けていたといわれている。
この影幀には、角が若干下がった紗帽を低くかぶり、鈒金帯を締めた淡紅袍をまとり、手には何も持たずに長い椅座に座っている彼の姿が描かれている。
このような様式は朝鮮初期の流行であった。
顔は8分ほど左を向いており、上体はまっすぐ正面を向き、両足は右側に寄っている。
特に右寄りに置かれた足や下着の色、服の裾などの描写が、整然かつ威厳あふれる公服の肖像画に自然さや生動感を与えている。
また、服のしわは量感と立体感をよく表している。この作品は朝鮮初期の15世紀に描かれた肖像画で、17世紀に入り再び手を加えられたが、この時期を代表するにふさわしい作品性を持った傑作であるといえる。元来彼の祠堂に納められていたが、現在は国立中央博物館に保管されている。
所在地: 榛接邑 金谷里 789