


<概要>
水鐘寺は、1460年(世祖6年)に創建されたと伝えられています。五層石塔の全体は八角形の平面構造となっています。址臺石(礎石)の各面は正方形の額に二等分され、それぞれには眼象が刻まれています。基壇部にはまるで仏像の台座のような形式が見られます。下の臺石の各面は二つの正方形の額に分割され、内側には眼象が、上側には複葉16弁の覆蓮が彫刻されています。真ん中の臺石の各角の面は円形の柱により分割されています。塔身石と屋蓋石はそれぞれひとつの石から作られており、全部で8つの平面が形成されています。塔身石の各角には円形の宇宙が描かれ、各面には梯形の額が飾られています。軒は薄いつくりになっており、広くU字型を描く曲線美が特徴的です。
この塔からは多くの舍利具が出土されています。1939年には舎利装置のひとつ、青磁壺の中から金銅九層塔や銀製鍍金六角龕が出土され、1957年には18体の仏像が発見されました。現在はすべて国立中央博物館に移され展示されています。高麗時代に盛んに作られていた八角多層石塔の様式を忠実に継承した朝鮮初期の石塔で、その安定した均衡美はもちろん、当時の文化伝播の経路(漢江)を推定するにあたり非常に重要な資料として注目されています。
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